おはようございます!
民宿美味し宿かどやのGakuです。
一昨日、イカソーメン早食い大会終了後、午後から兵庫県立大学豊岡ジオ・コウノトリキャンパスにて開催された「ふるさと環境交流会」に参加してきました。
基調講演とパネルディスカッションということで、フォーラムのようなもの。
今回は私の主宰するNPOたじま海の学校からも1名、副代表でもある嫁が登壇、子どもたちの漂着物調査の事例発表を行いました。
今日、ご紹介したいのは、兵庫県立大学大学院江崎教授の基調講演「ふるさと但馬の人と自然~現状と課題~」のお話です。
具体的な但馬地方でのお話をするまえの基本的な学術的知識です。
でも、こんな基礎知識を今まで知らなかったとは!と目からウロコなお話でした。
本来、大学の講義で聞くような内容なので、ちょっとむずかしい話。
小学生にもわかる話となるよう書くことに挑戦してみたいと思います。
今回、ご紹介させていただきたい目からウロコの言葉は3つです。
「生態学」って?
まずは、「生態学」ってなんでしょうか?
英語でエコロジーです。よくエコ、エコ、って言われます。
日本人は「環境」のことをエコってイメージで使っていますが英語ではenvironmentです。
生態学以外の科学を例にしてみます。
細胞学・・・細胞の形態や機能についての学問です。一般的には馴染みのない大本の研究とでも言えばよいのでしょうか。今、話題になっているSTAP細胞とかもこれですね。
生理学・・・生体が働く仕組みについての学問です。生き物の身体の動きとかの研究がこれにあたります。
では、生態学とは?
生物と環境の間の相互作用を扱う学問です。食物連鎖などがそうです。
わかったようで、わかりませんよね?
江崎先生は「生活の科学」すなわち、生物の社会学、経済学と言われていました。
生き物は環境に影響を与えますし、環境は生き物に影響を与えます。
そんな社会性。更には食料生産プロセスも含めた経済を考えるのが生態学である、と。
最初基調講演で聞いた時はぼんやりとしか分かりませんでしたが、後々、特に環境教育の話になった時に腑に落ちました。
「環境教育」ってわかりにくい
続いて、環境教育のお話。
環境教育ってよくわかりませんよね?
今回私のNPOの発表は子どもたちが海岸でゴミを拾うことでの気づきを学びとするお話でした。
海岸にあるゴミは調べてみるともっとも多いのは人間の生活ゴミ。
これは海から来たものではなく、川から、まちからやってきたもの。
海のゴミをなくすにはどうすればよいか。
まちに住む人たちがゴミを捨てないこと。ゴミはちゃんとゴミ箱に捨てること。
そういったことに気づき、学ぶ機会。
じゃあ、これを「環境教育」っていうの?
江崎先生は「生活教育」と呼んだほうがわかりやすい、とおっしゃってました。
確かにこの方がわかりやすいです!!
私たちの存在は知らず知らずのうちに環境にダメージを与えます。
それを理解した上で共生していかなければなりません。
今後も末永く共生していくためのバランスを保つにはどうすればよいか。
まさに「生活」を考える教育です。
小学生にはとにかく体験を!!
高校生になったら知識を!!!
とは、同じく登壇者のNPO法人コウノトリ市民研究所の上田尚志代表。
納得の提言です。
「流域」の考え方
最後にもう一つ。
人が住んだり文化が生まれるのって河川流域からなんですよね。
市町ごとではなく、川ごと、流域ごとに地域をとらえる。
考えてみれば、県や市町、行政の枠組みは人間が勝手に決めたこと。
文化も産業も、川から起こります。
生態系も川ごとに成り立ちます。
保全活動も川をベースに考えていく必要があるそうです。
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今日のお話はちょっと難しい専門用語解説。
でも、人や自然を考える上での基礎知識となる言葉なんじゃないと思いました。
但馬の自然や見どころを紹介している当ブログの趣旨からは外れているかもしれませんが、バックボーンとして知っておくととても良いことなんじゃないかと思い、お話させていただきました。
香住/佐津/柴山 民宿美味し宿かどや
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