おはようございます!
民宿美味し宿かどやのGakuです。
城崎オンパクの体験プログラム「旅館視察ツアー」3軒目は「三木屋」さんです。
はい、こちらもかどやの女将が(私が生まれる前ですが)働いていた老舗旅館です。
更に、三木屋の自慢は庭。こちらは明治時代からほぼそのまま、変わっていないそうです。
こちらも「昔と変わっていない!」と昭和30年代に働いていたうちの女将が言っていました。(笑)
三木屋さんといえば、文豪志賀直哉。
今回、お聞きして初めて知ったのですが、志賀直哉さんって三木屋さんには30代の頃から晩年まで約40年ほど何度もいらしたそうなんです。
で、1925年の北但大震災前、三木屋さんは今の道路をはさんだ向かい側に本館があったとのこと。
30代の頃に訪れ、「城の崎にて」を書かれたのは、震災で潰れてなくなってしまった本館の方なのだそうです。
北但大震災後も頻繁に城崎温泉を、三木屋さんを訪れた志賀直哉。
その際いつも使用していたお部屋が当時とほぼ同じ状態で残っています。
今回はそちらのお部屋を見せていただきました。
この部屋で晩年の名作「暗夜行路」は執筆されたそうです。
希望があれば、こちらのお部屋の案内ガイドもされるそうです。
ご宿泊された方で希望された方1,2組は毎日ご案内されているそうですよ。
先日の「ゆとうや」さんもそうですが、館内に名所があってご案内が出来る宿ってすごいですよね。
今回、城崎温泉を老舗旅館さんからの角度で見学させていただきました。
その感想として思ったのは、城崎温泉は1925年以降の歴史が中心ということ。
震災からの復興を遂げてきた89年の歴史でもあります。
震災復興後に形成された城崎温泉の景観。
通りは廊下、旅館が客室、おみやげ物屋さんが売店、外湯が浴室。
まち全体を温泉旅館とするコンセプトです。
次の震災に備え、兵庫県は鉄筋コンクリート中心の建物づくりを勧めました。
しかし、旧城崎町側は木造建築にこだわる景観にこだわったそうです。
何軒かおきにコンクリート建築物を置くことで、延焼を押さえる防火帯が設けられています。
こちらも玄武岩を積み上げることで美しい景観の護岸となりました。
城崎温泉を歩く際は、ぜひこの護岸もご覧頂きたいです。
老舗旅館とともに、ひとつのまちとして一体化した景観を楽しむのが城崎温泉です。
今回旅館視察ツアーでお世話になったときわ別館の原さん。
詳しい説明、ありがとうございました!
香住/佐津/柴山 民宿美味し宿かどや
Tel:0796-38-0113
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