おはようございます!
民宿美味し宿かどやのGakuです。
先日、2つめの城崎オンパクの体験プログラムに行ってきました!
今回の体験プログラムはこちら
↓↓↓
有名旅行社の新人研修でやっている
城崎温泉 旅館視察ツアー体験
※画像をクリックしたらリンク先に飛びます
旅館視察?!
えっ??同業者ということはスパイ活動?!(爆)
いえいえ。
私のところのような小規模民宿は旅行会社さんとの取引は滅多にありません。
旅館さんが旅行会社さんにどんな解説をするのかは想像もつきません^^;
(お客様に対してであればわかりますけど)
特に今回は歴史のある城崎の老舗旅館さんを中心に見せていただけるとのこと。
純粋に城崎温泉の歴史の勉強がしたい、という思いで参加させていただきました。
さて、今回見せていただいた4軒の旅館のうち、本日ブログでお話させていただきたいのは「ゆとうや」さん。
皇族の方々の定宿となっている格式ある旅館です。
私にとって(かどやにとって)「ゆとうや」さんは大きな思い入れがあります。
それは、女将がかつて働いていた旅館であった、ということがあります。
以前、女将が西村屋さんに勤めていた、というお話はしたことがあったと思います。
実は女将は高校卒業後、最初に就職したのは「ゆとうや」さんなのです。こちらで仲居をしていました。
続いて「三木屋」さんでフロント業務。その次が「西村屋」さんでした。
城崎の高名な旅館3つで働いていました。
ゆとうやさんは子供の頃、いつも前を通る度に「大きな門構えだな~」と思っていましたが、私自身入ったことがありませんでした。この歳になって初入館です。まずは、入ってすぐの庭の広さにビックリ!!
敷地坪数2千坪、その中に5つもの家屋があるというのにもビックリでした。
中でも有名なのが皇室専用の「詠帰亭(えいきてい)」。
上記の書は「柴野栗山」直筆。
「柴野栗山」って誰?有名なの?
実は「玄武洞」の名付けの親でもあります。
今回、特別にお部屋も見せていただきました。
皇族専用で、普段は全く利用されておらず、公開もされていないそうです。
ビックリしたのが電気について。
このルーム・ライトを入りきりするためのスイッチが見当たりませんでした。
場所も教えてもらえませんでした。
実は、天皇陛下のご宿泊になられるお部屋にはスイッチ類はついておらず、おつきの方が事前に場所をチェック、陛下がスイッチの入り切りをすることは絶対にないのだそうです。
昭和天皇がゆとうやさんにご宿泊されたのは昭和43年。その時既に女将はゆとうやさんを辞めていました。
なので、実際にその場にはいませんでした。残念!!
ちなみに詠帰亭は江戸時代中期に建てられたのですが、1925年の北但大震災で焼失、現在のものは再建されたものだそうです。
(それでも、戦前に建てられた貴重な建造物です)
ゆとうやさんにかぎらず、城崎温泉は1925年の地震で殆どの家屋が消失しています。
その為、現在の町並み、町中心部の建築物が1925年以降のものがほとんどです。
とは言っても、それまでの景観を出来る限り残そうとしながら、昔ながらの温泉まちの風情を残そうとして姿が城崎温泉なんだな、ということを再認識出来ました。
※ちなみに昨日5月23日が1925年に北但大震災が起こった日です。
城崎温泉をひと言でいうと
古さを守り続ける新しさ。
でしょうか。
変に都会を追いかけるのではなく、地方の良さをしっかりを表現し続けている城崎温泉には安らぎがあります。
地方が地方であることを価値とできるまちづくり。
すぐ近くにお手本があることを実感しました。
香住/佐津/柴山 民宿美味し宿かどや
Tel:0796-38-0113
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