民宿と旅館の違いって??? その2 建物の構造的な問題

かどやのこと

おはようございます!
民宿美味し宿かどやのGakuです。

民宿と旅館の違いを知ること。

これは、宿選びのコツを知ることになるかと思います。

昨日のブログ記事いかがでしたか?

民宿と旅館の違いって???その1~昔は『民宿旅館かどや』と名乗っていました

15年前に書いたコラム(当時はブログはありませんでした)のほぼコピペです^^;

当時とは考え方の異なる部分もあります。
10年以上経つと宿泊施設の考え方も異なるんだな~と。

細かい相違点をお話する前に今と昔、建物的な違いについて今日はお話しますね。

2009年かどやリニューアル後の館内
かどや館内(階段付近)

まずはこの階段。

「急だよ!」
とご指摘いただくことが多いです。(T^T)

実はこれでも、2009年のリニューアル工事の際、1段増やして以前よりもなだらかにしました。

近年のリフォーム工事ってスゴイですよね。
築30年以上の家屋でも、中に入ると新築同然。

当館も昭和57年に建てられた、築30年を過ぎた宿とは思えないです。
(自分で言うのも辺ですが^^;)

でも、この急な階段が歴史を物語っています。

そう、30年前にはまだ「バリアフリー」という考え方がありませんでした。

リフォームは構造までは変えられません。

150軒近くある香住の民宿。

その多くのお宿の構造的な問題点は

1階は宴会場(もしくは食堂)。
2階が客室。
1階には客室がない、もしくはあっても一部屋のみ、

ということです。

当館も1階には1部屋しかありません。
客室がほとんど2階にあるにも関わらず、階段が急。

当館にかぎらず、多くの昔からの民宿はそういった構造です。

つまり、

2階のお部屋に上がれる方しかご宿泊いただけない。

もしくは

足の悪い方がいらっしゃる場合。 1部屋しかない1階のお部屋を早い者勝ちで指定にてお取りいただく。

ということになります。

そう考えると、

旅行者を宿泊させることを業とする家の構造=旅館

ではなく、

一般民家の営む簡易な宿泊施設=民宿

という考え方はまさにその通りです。

だからと言って、エレベーターをつけるほどの規模でもありません。

ただ、これは「老舗」と言われる高級旅館でも同じことかもしれません。
歴史があればあるほど、こういった構造的な問題は避けられません。

最初から宿泊施設を意識して建築する。
特に、近年建設された宿泊施設は民宿・旅館問わず、このことがクリアになっていると思います。

だからと言って、「民宿」はバリアフリーを期待しないで下さい!というわけではありません。

事前にご相談いただければ、可能な限り協力させていただきたいと思っています。

事前の相談=コミュニケーション。

実はまさにこのオーナーの顔の見えるところが「民宿」の良さなのではないか、と感じています。

「民宿と旅館の違い」

15年前には書いていなくて、今皆さんにお伝えしたいこと。

明日はこの点、宿とお客様の「関係性」についてお話したいと思います。

香住/佐津/柴山 民宿美味し宿かどや
Tel:0796-38-0113
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