佐津海水浴場が日本海でもトップクラスで透明度の良い３つの理由

佐津海水浴場が日本海でもトップクラスで透明度の良い３つの理由

おはようございます！民宿美味し宿かどやのガクです！！

5月から8月中旬まで。日本海側は南風の影響を受けて透明度の良い海を楽しめます。どこの海も美しいのですが、とりわけ佐津海水浴場は特に透明度が良いです。

べた凪＆透明度抜群の日本海

なぜ、佐津海水浴場は特に透明度が良いのか。今日はその３つの理由についてお話しします。

（理由その１）北東を向いていて漂着物が滞留しづらいから
（理由その２）ドン深のため、ゴミや漂着物が滞留しづらい

（理由その１）北東を向いていて漂着物が滞留しづらいから

日本海側の海って北向きだと思われがちですよね。確かにほとんど北向きではあるのですが、リアス海岸でもある当地（山陰海岸国立公園内）は、正確には北東を向いています。

佐津海水浴場は北東を向いている

日本海の海流は西から東へと流れています。つまり、リアス海岸の影響で西に面している湾はゴミや漂着物が入ってきやすいです。しかし、東向きの佐津海水浴場は西からの漂着物をみどとブロックする向きになっています。ゴミが流れ着きづらい構造になっていると言えます。

（理由その２）ドン深のため、ゴミや漂着物が滞留しづらい

海水浴場としては珍しい遠浅ではないビーチです。

すぐに深くなるのであれば、子供たちにとって危険なのでは？

という意見も耳にします。ただ、実際には佐津海水浴場で子供が溺れたという話を聞いた事がありません。おそらくそれは、置きに行くとすぐに深くなるため、お子さんが親御さんの目の届く範囲に必ずいるからではないかと推測します。事実、遠浅の海でよく起こるのが”水面迷子”です。目を離した時が危険、更には沖に出るほど何かあった時に対応が遅くなります。深い方が安全、という側面もあるんですね。

話を本題に戻します。このドン深、１０mも沖に出ないうちに水深が５m近くになる場所もあります。このことが海水を滞留させずに、循環させて常にフレッシュな海水に変えてくれている効果を生みます。特に夏場は表層１mほどが炎天下で３０度以上の海水温になり、かなり濁りを生じさせますが、水深５m以上をキープしている佐津海水浴場の場合、水面と水底の海水が入れ替わったりもするので、澄んだ透明度の良い水をキープしやすくなります。

実はドン深、すぐに推進５mを超える

結果として、ゴミや漂着物が滞留しにくくなるのもいうまでもありません。

（理由その３）砂粒が粗い

上の写真の砂をUPで見てみましょう。

砂というよりも石ですね！

砂＜礫＜石

と粒が大きくなっていくのですが、７００mある佐津海水浴場の場合、西側の佐津川近辺はまだ砂のレベルなのですが、中央付近で礫（数ミリ以上の大きさ）が中心となり、上の写真を撮影した東端に至ってはほぼ医師とも言える大きさになります。粒子の小さな砂ですと、巻き上げによる透明度の悪化が生じます。大粒の礫や石の方が海水を透明度よくキープしてくれやすくなります。

以上、佐津海水浴場が日本海側、山陰海岸の中でも特に透明度が良い理由は科学的に説明できる状況があります。しかも７００mの広さに対してそんなに海水浴客がたくさん来ない穴場的なことも美しさをキープしてくれる要因になっているかと思います。

せっかく海水浴を楽しむならば、海水のきれいな海で。ぜひこの夏は、佐津浜の透明度の良さを堪能して下さい。

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