香住はカニの本場!?本場、元祖を名乗れる資格とは?
おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです!!
どんな地域を”本場”って言うの?
先日、面白い話を聞きました。
本場、元祖と地域全体で名乗れる場所は、その食材に対し、複数の呼び名を持っていて、決して統一名称では呼ばない、とのことです。
どういうことか?
例えば、普通”みかん”って”みかん”以外呼びようがないですよね。
でも、そこがみかんの産地、みかんの本場と呼ばれる場所であれば、地元の人たちは決して”みかん”とは呼ばず、
伊予柑、はるか、せとか、ポンカン、清見等、品種で呼ぶことが多いです。
”みかん”ではどの品種か伝わらない。普段の会話が総称ではなく、細かい品種で語られている地域こそが”本場”であると。
これ、「なるほどなぁー」と思いました。
香住が”カニの本場”と名乗れる理由
考えてみると私、地元の人たちとの会話で”カニ”という総称で会話することは少ないです。ざっくり言っても
ズワイガニ=松葉ガニ(漁期は11月から3月)
紅ズワイガニ=香住ガニ(漁期は9月から5月)
があります。
上記の写真はズワイガニ=松葉ガニです。でも、ピンクのタグがついているので、水揚げされた港名で柴山ガニとも呼ばれます。隣の香住漁港で水揚げされた場合は”かすみ松葉ガニ”と呼ばれます。更に、甲羅が13cmオーバーの大きめのカニですので番ガニとか番ガニクラスの蟹とも呼ばれます。(大きさにより様々な呼び名があります)
生きているので”活ガニ”とも呼ばれます。他にも同じ松葉ガニであってもメスのセコガニ、脱皮したばかりの水ガニ、紅ズワイガニとのハイブリッドの黄金ガニなどもあります。
地元の人たちと話をする場合は、どのカニの話をしているのかわかるよう、それぞれの名称で会話をしますので、”蟹”と言う総称で話をすることは少ないです。
ちなみに地元の人同士ですと更に略称で呼び合うことが多いです。
松葉ガニは「松葉」、セコガニは「セコ」、香住ガニ(紅ズワイガニ)は「ベニ」といった感じです。
いかがでしょうか。流石に今の時期(4、5月)は紅ズワイガニ(香住ガニ)だけですので、冬ほどは様々な名前が飛び交うことはありませんが、それでも今のカニとして
”今年のベニは高いなぁー”
(意味:今年のベニズワイガニは相場が高い)
なんて感じの会話がなされます。
香住の人なら「ベニが高い」って言葉で何を言っているのか全てわかるわけです。
総称ではなく、細かい名称で名物食材を語るのが本場。
この定義から言えば”香住はカニの本場”と言って私は良いと思います。勿論、呼称が細分化していったのは、それだけの歴史があるからであり、結果本場でもあり元祖でもあると名乗れるのかな、と思います。
選別が細かいのも同じ理屈ですよね。
******************************************************
LINEからのお問い合わせはこちら
香住/佐津/柴山 民宿美味し宿かどや
兵庫県美方郡香美町香住区訓谷319番地
Tel:0796-38-0113
↑↑↑
スマートフォンから電話番号を
タップすると直接発信可能です