過去にない松葉ガニの高騰につき、備忘録として各地のニュースを記録しておきます
おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです!!
松葉ガニ高騰、カニがいない、色々とお騒がせしております。ただ、この現状に目を向け、今何が起こっていて、現状どのように報道されているのか。今後カニプランの価格や相場をどのように値決めしていくべきなのかを把握するためにも、ここにきて一気に増えた報道をまとめておきたいと思います。
まずは当館が先日書いたブログ記事はこちら
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松葉ガニの価格が1.7倍から2倍に高騰しているという報道について
カニ高騰の背景を整理します
当ブログでは春頃から松葉ガニ高騰の懸念を表明し、具体的には7月のブログで書かせていただきました。
2021年11月6日からの松葉ガニプランの料金は高くなる旨、今からご承知下さい
ロシア産冷凍ガニを中心に、世界的なカニ相場の高騰の影響が出てくる。最初の時点ではこの問題を取り上げていました。
実は、今回のカニ高騰の背景には2つの大きな問題があります。
1.世界的なカニ相場の高騰
まず、冷凍ガニが高騰していること。これは国内のカニの流通量を一気に少なくさせてしまう状況をつくりました。去年に比べ、およそ2倍。そもそも、2013年にロシアが輸出を規制した際に1.5倍ぐらいになりました。従って10年前から比べるとカニ相場は3倍になっています。
ざっくり言いますと、10年前1万円のカニが2013年以降1万5千円に。今年からそれが3万円になった。こんな感じです。
では、国内で水揚げされるズワイカニはその影響をどの程度受けるか。2013年の経験を元に、1.5倍前後値上がりするのではないかと、私は予想していました。
それがいざ蓋を開けてみると、11月の時点で去年の相場の2倍の相場になっていたわけです。
2.国内ズワイガニ水揚げ量の激減
なぜ、1.5倍の予想が2倍にまでなったのか。ズバリ、カニが水揚げされないからです。11月単体で見ても、松葉ガニの漁獲量が兵庫県で43%減、鳥取県で41%減です。原因は分かっていません。漁に出ても、”カニがいない”のです。ただ、3年前に3年後カニの水揚げ量は半減する、という予想は出ていました。
ズワイガニも少子化? 日本海水揚げ、3年後半減の予測(朝日新聞)
2018年に3年後半減と書かれていて、40%オーバーの減ですので、この記事、残念ながら大当たりになってしまっています。
もちろん、この分析が正しいと断定はできませんが、いずれにせよ多少なりともの海況要因があるにせよ、”カニがいない””減っている”のは事実として認識しておくべきでしょう。もちろん、これが今年だけ、2、3年中だけなのか、今後ずっとそうなるのかはわかりません。
いずれにせよ、この2つの大きな原因が重なって今の過去最高の高騰が起こっているということです。
越前がに、松葉がに等ズワイガニ高騰に関する報道まとめ
では、実際に報道されている記事を以下に紹介しておきます。
松葉ガニ、超高騰で旅館・飲食店悲鳴 鳥取、単価2倍に(中国新聞デジタル)
漁獲量は半減、価格は2倍になっていることがよくわかります。
松葉ガニ高騰、平均単価1万円台 近年の2倍超 「カニ離れ」懸念(毎日新聞)
そうなんです。今、普通に活ガニ購入しようと思ったら1万円以上します。指落ちの訳ありでもまもなく1万円をオーバーする見込みです・・・。
ズワイガニ高騰、兵庫では過去平均と比べ2.8倍…水揚げが減ったため(読売新聞)
先日、神戸新聞や日本海新聞の記事を紹介させていただいていましたが、いよいよ毎日新聞、朝日新聞、読売新聞と大手新聞社も報道するようになりました。
12月に入ってからはこちらが説明しなくてもお客様の方から
今年はカニの値段大変なんだってね
とお声がけいただくことも増えてきました。例年ですと本格的にカニが高くなるのが12月中旬から年末年始にかけてです。この報道により買い控えが生じ値段がストップするのか、まだまだ高止まりが続くのかはわかりません。
ただ、海がシケる日が増えますので、カニの水揚げ量は減ります。このカニの価格推移が来シーズンのかにプランの価格指標にもなりますので、まずは現状認識のために報道をまとめておきました。
現状をご理解いただけましたら幸いです。
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