一昨日のブログ。
チェックイン時の記帳のお話をしたところ、こういった意見をいただきました。
?泊まる側からみて、何のために住所を書くのかがわからないのです。普通に暮らすなかで住所が必要な場合は、何かを送る場合であり、ホテルに泊まっても、どうせホテルから何かが送ってくる訳ではないから書かなくてもいいや、と思う人が多いんじゃないでしょうか。
何のために記帳しているのか。
もちろん、セキュリティのため、というのが第一です。
考えてみて下さい。旅館や民宿で隣の部屋のお客様は住所も名前も嘘をついている。
怖くないですか?
正しい住所と氏名をいただくのは旅館業法で定められています。
その理由を今日はお話ししますね。
おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです。
まず、お客様の記帳及びいらしたお客様の住所録の管理は保健所と警察から厳しくチェックされています。
定期的な巡回でも確認されます。
保健所が宿泊客の住所と氏名確認に厳しい理由
ノロウイルスやレジオネラ菌等が頻繁に起こった時期、保健所の宿帳チェックはとても厳しかったです。通常当館の場合、お客様の宿帳にルームナンバー(部屋名)は書きません。お客様から頂いた住所をすぐにフロント会計システムに入力し、その際に部屋名も確定させるからです。
しかし、保健所の巡回チェックの際、この空欄を厳しく指摘されました。パソコンの方で(フロント会計システムで)管理しているから、と言ってもダメでした。
間違いがないように、お客様に記帳していただいたと同時に部屋名も記載すること、ということなのだと思います。
なぜ、保健所がここまでうるさいか?
特に旅館や民宿の場合は食品や温泉を扱うためです。
ホテルでも同様ですが、万一法定伝染病に関わるお客様が宿泊された際、その追跡ができるように、ということです。
人がたくさん集まる場所では衛生上の管理義務が生じます。
ホテルや旅館はこれらを遵守している、ということで飲食店業や旅館業の許可を得ています。
警察の場合、私文書偽造で逮捕される場合も
警察の場合はもちろん、犯罪防止です。ちょっと大きすぎる事例ですが、以前カルト宗教の大事件が起こった際、信者の残党が日本中の旅館やホテルを転々と泊まり歩いていました。その際に別件逮捕で使われたのがこの宿記帳の偽住所や偽名に対する「私文書偽造」でした。
一般の方がこれで逮捕されることはありませんが、犯罪に巻き込まれた場合、嘘の名前や住所を書いていた場合にややこしいことになる可能性があります。
偽造している時点で”怪しい”と疑われます。それは偽造した人のリスクですね。
民泊との大きな違い
よくホテルや旅館、簡易宿泊施設の民宿やゲストハウスでも「民泊」とは大きく異なる、と言われています。それは警察、保健所、防火管理に関する消防署等の許可を受けた上で営業をしているというところにあります。
お客様にとっても若干の手間がかかりますが、安心・安全のためのものですので、ご協力いただけましたら幸いです。
チェックイン時の記帳。面倒くさいですがよろしくお願いします。
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