「感動を大切に」?神戸新聞を読んで21060417より

NPOの活動

昨日一昨日と梅雨とは思えないお天気でした。今日からまたお天気下り坂の模様。そんな中・・・

届きました!!\(^o^)/

いつみようか、思案中です♪

おはようございます。民宿美味し宿かどやのガクです。

神戸新聞にて4月に毎日曜日書かせていただいていた「神戸新聞を読んで」。アーカイブ&備忘録の意味を込めて当ブログで紹介させていただいております。

第3回目、4月17日分は以下のコラムです。

20160417神戸新聞を読んで

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「感動を大切に」

7日付正平調「バスと赤ちゃん」の話を読んだ。人と人とのつながりを感じさせる心温まる話である。新聞を読む際、感動話がないかを探す。私もそんなお話をしたいと思う。

兵庫県には小学5年生の時に4泊5日で山や海を訪れる自然学校という制度がある。私の住む香美町香住区の佐津集落でも丹波地方の小学校を中心に受け入れている。私はダイビングショップと環境系NPOを主宰していることから、佐津ビーチを活用してシュノーケリング体験と磯観察のプログラムを行っている。シュノーケリングでは5、6人の班を泳力別に6、7班つくる。私は比較的泳げない子たちを担当することが多い。正直、泳ぎの苦手な子たちにとってシュノーケリングは苦痛以外の何ものでもないはずだ。だが、それも実際にやってみるまでのこと。

シュノーケリングは水泳とは大きく異なる。まず、ウエットスーツを着る。防寒とけがをしないためだが、浮力によって絶対に沈まない状況をつくる。沈まないということは大きな安心感につながる。泳げない子にとっては特に。足にはフィン(足ひれ)を着ける。足をゆっくり上下に動かせば、簡単に進むことができる。何よりも便利なのがマスクとシュノーケルだ。マスクのおかげで目を開けたままでいい。シュノーケルは鼻から呼吸をしないように注意し、使い方を覚えれば息継ぎをしなくてもいい。息継ぎは水泳ができるようになるための一番のハードルだ。シュノーケリングは水泳に比べ、これらのネックを全て道具で解消している。そのことを一つずつ丁寧に教えた子どもたちが発する言葉がある。「ボクも泳げたよ!」と笑顔とともに。

きれいな海、魚など生き物の観察を楽しむ。シュノーケリング本来の楽しみ方だ。しかし、泳げない子たちにとっては「自分も泳ぐことができた」という感動に勝るものはない。そんな特別な体験が、活動した海を忘れられない場所にする。ただ、きれいな景勝地なだけでは見て終わり。心には残らない。世界中いたるところにあるし、「次はどこへ行こうか」となってしまう。忘れられない体験とそれに伴う感動があってこそ記憶をつくる。

大人でも同様である。そこに感動はあるか。もう一度訪れたいという動機はあるのか。宿泊施設を営むものとして、お客さまにそんな忘れられない感動をしていただけているか。自問自答の日々である。新聞を読むたびにそういった背景を私は想像したくなる。そんなほっこりとした気持ちにさせてくれる記事が紙面に増えることを期待している。

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6月。いよいよ今週より自然学校ウイークに突入、佐津の浜もにぎやかになります♪

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