「仕事に楽しさを」?神戸新聞を読んで21060410より

6月は飛躍、じゃなかった、日役の多い日。

昨日は海岸にあるお墓周りの草刈り。今朝は国県道のゴミ拾いです。

昨日、草刈り中にパシャリ

今日は地域の運動会。さあ、雨はなんとか持つかな？！

おはようございます。民宿美味し宿かどやのガクです。

神戸新聞にて４月に毎週日曜日書かせていただいていた「神戸新聞を読んで」。アーカイブ＆備忘録の意味を込めて当ブログで紹介させていただいております。

第２回目、４月１０日分は以下のコラムです。

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「仕事に楽しさを」

４月２日の紙面には、「県内企業で入社式」（地域経済面）などの記事が並んだ。今年の新社会人は約９１万人とか。私の営む小さな宿でも昨年１１月、冬のカニシーズンに合わせて新しい従業員を雇用した。そんな新人接客係の体験をお話したい。

「思わずもらい泣きしちゃいました！」。目に涙をためながら客室から出てきた。ご夫婦のお客さまのご主人より結婚１周年の記念日にとケーキのオーダーを奥さまには内緒で頂いていた。それをお届けする役を終えて帰ってきた瞬間だった。ビックリした奥さまがその場で号泣。もらい泣きをしてしまったのだ。記念日の特別オーダーは誕生日、金婚式、卒業、就職祝いなどで頂く。特別な瞬間に立ち会えることは、私たち接客業にとってこの上ない喜びである。お客さまの笑顔から元気を頂ける瞬間であり、この仕事をやっていて良かったと実感する時だ。

私の宿では記念日の演出として、プレゼントを差し上げている。香美町香住観光協会で販売されている「かえる島絵馬」である。国立公園であり、世界ジオパークにも認定されている山陰海岸には奇岩、パワースポットが多い。かえる島は、北前船の時代に無事「かえる」ことを祈願したことが発祥となり、現在は絵馬掛けのできる人気のパワースポットだ。絵馬と一緒に以下の手書きメッセージを添えてお渡しする。「おめでとうございます。この良き日の思い出に香住の誇るパワースポットかえる島の絵馬をプレゼントさせていただきます。ぜひ絵馬に願い事を書いてお帰りの際、フロントまでお持ちください。あるいは絵馬を掛ける場所をご案内申し上げます」

このプレゼント、お客さまにとても評判が良い。「記念日においしいカニを食べに行こう」というお客さまの旅を、当館スタッフも一緒になって、より一層思い出深いものにしていると自負している。

カニなどの食材や景勝地頼みの商売ではお客さまは減っていくばかり。何より、私たちが仕事をしていて楽しくない。お客さまに感動を提供したり、頂いたり。人同士のやり取りがあるから接客業は楽しい。新社会人の皆さまには、そんな喜びを見いだしてほしい。「仕事を楽しむ」というと不謹慎かもしれないが、今の時代は楽しそうにしている人の元に楽しみたい人が集まってくる。

スタッフが忙しそうにピリピリしている宿ではなく、楽しそうにニコニコ接客している宿。自分の宿はそうありたいし、そんな宿が増えれば、とても元気な地域になるのではないかと思う。

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以上、私自身が宿のお仕事の楽しさ、接客で大切なことを再認識させてもらえた出来事でした。

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TODAY’S PHOTO
先日参加した城崎オンパク「地魚かまくら」にて
とても楽しかったです！レポは明日♪