12月に入ると松葉ガニが高くなる理由(松葉ガニの相場)

グルメ食材

おはようございます。民宿美味し宿かどやのGakuです。今日からいよいよ寒くなる模様!!カニ鍋が更に美味しく感じるシーズン突入です♪

昨日のブログで私はこんなことを書いていました。

5年程前、私が観光協会の役員をしていた時に、カニの高騰する12月に入ってからでなく、比較的相場の安定している11月に開催してはどうか、という話になったんです。

え~12月に入るとカニは高くなるの~(>_<)

柴山番ガニ海のしけが多く、お歳暮シーズンにも突入
毎年12月になると高くなります・・・

↑↑↑
って書いてるし・・・

12月に入るといわゆるザッブーンな日本海の海な日が多くなります。

大しけの日本海去年の12月中旬の海
湾内である佐津でもかなりのうねりと波です

大型船を所有する柴山港と浜坂港は12月でも頑張って船を出しています。(これってほんと、スゴイことですよね!!)しかし、日帰り漁、中小型船漁が中心の港では休漁となることが多いです。「12月に漁に出たのは数回しかなかった」なんて港もあるようです。

柴山、香住は安定してカニが入るから安心♪

とばかりはいってられません。今のところ「カニが手に入らない!」というような最悪の事態になったことはありませんが、かなりの高値で仕入れることになるのが12月から。年末年始はそのピークとも言えます。

そこに12月商戦、お歳暮需要や年末年始の贈答需要としてのカニの要望が高まり、金額がドンドン釣り上がって行く、ということになります。

柴山港は大型船とは言っても、確実にカニを確保
できる香住のカニ漁には感謝です!
※かどや公式サイトより

松葉ガニの相場変動に変化が生じています!

10年前、まだ私がかどやのホームページをホームページビルダーでコツコツと作っていた頃、こんなコラムを書いていました。

松葉ガニコラム季節による相場変動に注目!
(もう、このサイトは存在しません)

「今年のカニの相場って?」

「今年はカニが安いんだってね」そんなお電話をいただくことがあります。思わず「誰から聞いたんですか?」と聞き返してしまいます。実は去年に比べて、例年に比べてカニが安いか高いかは公開されていません。漁協でも風評に左右されることを避けるためにあまり公開しません。漁期が全て終了し、総漁獲量や漁獲高を公開することはあります。すなわち、漁期が終わってからでないとその年の相場がどうだったかはわからない、今シーズンが安いのか高いのかは一概には言えないですし、仮に安かったとしても自分が訪れた時に安いとは限らないのです。
では、お得な時期にカニを食べるにはどうすればよいのでしょう?当たり前の話ですが、相場の安い時期に食べれば良い、ということになります。では、お得にカニを食べるコツを伝授いたしましょう。

1)時期による傾向
松葉ガニの漁期は11?3月です。ここ数年のカニ相場の傾向は以下の通りです。
※最安値の時期を 1 とします。あくまで私の経験値からくる目安で、正確なデータからではありません。

11月 12月上旬 12月中旬
~下旬
年末年始 1月 2月 3月
1.0 1.5 1.5~1.8 1.8~2.0 1.5~1.8 1.2~1.8 1.1

※但し、11月初競り時は高値。カニの大きさ、年により変わります)

傾向として言えるのは11月と3月が最安値となります。お歳暮、年末年始の贈答シーズンである12月は高くなります。年末年始は休漁期となりますので高騰します。1,2月は海がしける日が多く、雪が降って海が大荒れになった時などは高騰します。海況による高騰は12月でもありえます。あまりないことですが12月に悪海況となった場合は、贈答シーズンに漁獲高が減るわけですから大高騰することがあります。

2)天候による傾向
前述しましたように、相場は天候に左右されます。海がしけると船が出ないから。昔はそうでしたし今でもそれも理由の一つです。大型船を多数所有する柴山港は多少海がしけても船は出ますし戻ってきます。が、京都、兵庫近辺の松葉ガニ漁港で大型船を所有してるのは柴山港と浜坂港だけです。それ以外のほとんどの港は小型船での日帰り漁主体ですので海がしけると簡単に船が出せなくなります。つまり、船が出なかった港の仲買人さんたちが柴山港に集結してしまい、高騰をまねいてしまうのです。カニは船さえ出れば必ずあります。しかし、天候不良となってしまうとカニの価格は競り合いによる高騰を招くのです。

3)選別による傾向
千円のカニが2千円に上がると2倍、でも価格差はわずか千円、1万円のカニが1万5千円だと1.5倍、しかし価格差は5千円もあります。カニがランク分けされている以上安いカニもあれば高いカニもあります。近年の傾向となるのですが、カニの漁獲は最盛期に比べると明らかに減ってきています。そのため漁獲量を規制して(例えばセコガニは11月?1月上旬まで、若ガニは1月から3月限定等)います。ならばカニは高騰しているのか?「不景気の影響で安くなってるのでは?」と言う意見もあります。実際はランクが沖ガニ・箱ガニ以下のカニが高騰傾向(つまりお手頃価格のカニが高騰)、番ガニ・出ガニクラスのカニが頭打ち傾向(高価格帯のカニが下落)にあるのです。
当館も含め、番ガニ・出ガニをお出しする宿が増えてきました。バブル時には都市部の高級料亭に高額で出荷され中々手に入らなかったカニが地元でお手軽な価格(といっても1匹1万円以上しますが)で手に入るようになってきたためです。反面、リーズナブルな価格帯のカニが高騰し、安価で活ガニのコースを提供させていただくのが難しくなってきています。
番ガニ・出ガニクラスのカニを手の届く範囲の料金で食べることができるようになった。そういう意味では価格は下降傾向です。しかし、箱ガニクラスを提供させていただく価格帯は上昇傾向にあります。実は多くの宿がこのことに頭を悩めています。

今読んでもなかなかスルドイことを書いています(笑)。今回注目していただきたいのは「時期による傾向」の部分ですね。「天候による傾向」も微妙にリンクしています。昨年の12月13日、ロシアとのカニに関する輸入取り決めの強化によって日本海で獲れるカニ全般が高騰していますが、その中でも更に12月から1月は高騰する、といった傾向は変わらないものと思われます。

今年はそういった意味でも11月にたくさんの方がカニを食べにお越しいただいたのかもしれません。(雪道をさける、といった問題だけではなかったかも?!)とはいえ、今年の11月は暖かかったので、カニ鍋を食べるにはちょっとまだ・・・。といった感もありました。

少々高くても、やっぱり寒くなければカニを食べた気がしない!

という方にはいよいよシーズン到来でもあります。カニ自体はシッカリと確保させていただきますのでご安心下さいね。

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TODAY’S PHOTO
「番ガニを連日確保中♪」
番ガニそれでも一度は大きな柴山ガニ、

食べてみたいですよね♪

今年こそは柴山番ガニを食べよう!特選“番ガニコース”<香住・柴山港>☆番ガニお一人様1ぱい付

柴山番ガニお一人様1ぱい付+タグ付ゆで柴山がに☆特選“番ガニフルコース”<香住・柴山港>

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