『里山』とは「人が手を入れて作られてきた自然」のこと
おはようございます!民宿美味し宿かどやのGakuです。先週のことになりますが、とても勉強になる講演会を聞いてきました。
今回参加させていただいた講演会はこちら
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第23回 但馬コネクション「ニッポンの里山」小野泰洋 氏(NHKエンタープライズ自然科学番組プロデューサー)
NHK BSプレミアム「ニッポンの里山」の制作担当の方です。
(その他、「ダーウィンが来た」「ワイルドライフ」「生きもの地球紀行」なども担当されています。)
皆さんは「里山」って言葉の意味をご存知でしたか?
「里山」って言葉の定義、皆さんはご存知でしたか?何とな?く田舎の自然のある風景、ってイメージがあったかと思います。では、自然のある場所のことを指すのでしょうか?
周りに人の手が感じられない自然は「原生自然」と言います。
それに対して人が手を入れて作られた自然、二次的自然のことを「里山」と言います。
では、『里山』の価値とは何か?
人と自然が共生している。それが美しいニッポンの原風景である。人が暮らしているのに自然が豊かであるというのは日本固有の世界に誇れる文化的景観である、というのが小野プロデューサーの考え方です。この考え方はもう目からウロコでした。
ほどほどの「撹乱(かくらん)」が生む自然。それを巧みに利用する生きもの。示し合わせたかのような人と自然の関係が絶妙のバランスで生まれています。そう言われるとすごいと思いませんか?その代表的なつながりが豊岡市のコウノトリとの共生。豊岡市のコウノトリを世に広めたのも、小野さんがNHKで特集をしてくださったのがひとつのきっかけでもあったそうです。
そのきっかけとなった本がこちら
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人と自然が共生するとどんな良いことがあるのか。例えば、田んぼをつくるという作業ひとつとっても、水辺を湿地とし、収穫すれば草原となる。元々は氾濫原だったり地滑り地だった場所を人の手が加わることにより多様な生態系を生みます。また、コウノトリ米や但馬牛のように、里山で育てたものは安心安全、というホンモノが生まれる場にもなります。
里「山」という言葉が付きますが、日本の場合、海の集落も同様です。
当たり前のようでいた、美しいニッポンの原風景に囲まれて生活している幸せに気づくことのできた素敵な講演でした。「里山」のたくさん残る但馬(北兵庫)にぜひおいで下さいね。
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TODAY’S PHOTO
小野プロデューサーさんと記念撮影
素敵なお話、ありがとうございました!
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香住/佐津/柴山 民宿美味し宿かどや
Tel:0796-38-0113
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