おはようございます!民宿美味し宿かどやのGakuです。突然ですが先日、面白いというか、考えさせられるお話を聞きましたので紹介させてください。
ある2つの大手アパレルショップでアルバイトをした娘さんの話です。
どちらもファストファッション、低価格でお洋服を販売されています。最初に勤めたお店では、レジが列になって時間がかかると怒り出すお客様がいらしたそうです。次に勤めたお店では、同じ状況になってもお客様が怒り出すことはなかったそうです。この違いは何だろうか?
違いはお客様がいらした時のあいさつにあるのではないか、と娘さんは思ったそうです。
最初に勤めたお店はお客様が入店の際「いらっしゃいませ」といったそうです。
次に勤めたお店は「こんにちは!」といったそうです。
この違いじゃないかな、と。
この違い、わかりますか?最初に行う声掛けで、お互いの立場(立ち位置)が決まってしまうんですよね。
「いらっしゃいませ」と言った瞬間に、お客様と店員の関係ができます。すっごく距離を感じますよね。
「こんにちは」だと、友達、仲間といった近い感じがします。
これ、どちらが正しいという話ではありません。販売者と購入者の関係であれば、「お客様扱い」されるべき。だから「いらっしゃいませ」であるべきだ、と言われればそれは正しいです。ただ、今回の例で考えると「ファストファッション」の購買層のお客様には「こんにちは!」の方がしっくり来るのかもしれない、と個人的に思いました。
なんでこんな話をしたかというと、これを旅館と民宿の関係に置き換えてみるとかどやはどっちなんだろうと思ったんです。
ゆっくりとした楽しい時間をありがとうございました。また充実した時間を過ごしに来たいと思います。
お客様としてもてなしを受ける。旅館ならばそれは当然です。でも、私のところのような民宿も同じでいいのだろうか?
田舎の親戚のうちに行った時のようなホッとした感じ。リピーターさんにとってはいつもの顔が出迎えてくれる宿。初めての方でもホームページやブログに掲載されている見たことのある顔が出迎えてくれる宿。
今後は「いらっしゃいませ」を「こんにちは」に言い換えることにします、というわけではありません。民宿ならではのもっと距離の近い気楽さで皆さんと接するのが当館のやり方なんじゃないかなって思っています。
ちょっと抽象的なお話になってしまいましたが・・・。旅館のようなおもてなしを希望される方には物足りない宿かもしれません。逆に気楽な田舎の親戚のうちに来た、というのが良い、という方にお越しいただけると良いかな、と思いました。かどやのポリシーとしてそんなふうに思っている、そんな宿に泊まりたいな、って感じていただけると嬉しいです。