おはようございます!
民宿美味し宿かどやのGakuです。
私、世界遺産ってあまり興味ありません。
保護・保全、後世に伝えていくための制度なのに、観光誘致に使われているだけの気がするからです。
世界遺産に登録されなくても、自分が世界遺産級に素晴らしい景色、建造物と思っているものがあればいいわけで。
そんな中、今回の富岡製糸場の世界遺産への登録勧告は感動しました。
私が感動した理由。
「売らない」「貸さない」「壊さない」の3原則。このお話を聞いたからです。
3原則 姿勢一貫製糸場守る 「世界遺産」に理解※2006年の上毛新聞より(8年前の記事)
富岡製糸場:「売らない、貸さない、壊さない」保存に功績※2014年4月26日毎日新聞(最新の記事)
富岡製糸場が創業当時の姿をほぼそのまま残して保存されてきたのは、民間に払い下げられた後、1939年に経営を引き継いだ繊維会社「片倉工業」の存在がある。87年の操業停止後も当時の経営者は「売らない、貸さない、壊さない」の3原則を掲げ、2005年に富岡市に移管するまで、億単位の維持費を毎年負担してきた。世界遺産登録勧告を受けて、岩井賢太郎市長は「製糸場をしっかり守ってくれた片倉工業に心から感謝とお礼を申し上げたい」と述べた。
年間1億円という維持費を一民間企業が1987年~2005年まで9年間支払いし続けた。
守り続けていった「人」がいたわけです。このことに感銘を受けました。
富岡製糸場の赤レンガ(富岡製糸場HPより写真を拝借)
「明治5年」とあります。
東京駅などもそうですが、この赤レンガ、戦前、明治時代を思わせてくれます。
私の住むまちを走る列車は山陰本線。佐津駅開通が1911年、103年前です。
当時建設された土台がそのまま使われていることが多く、こちらも赤レンガが使われています。
例えば、かどやから徒歩3分ほどで行ける鉄道線路下。
そして、特に紹介したいのは香住の余部-浜坂間のトンネル。
この「桃観トンネル」の名前の由来が面白いです。
トンネルが出来る前はもちろんここには峠がありました。
「桃観峠」。でも、桃の花が見られるような場所ではありません。
あまりの急斜面の峠だったため、息を切らし思わず太ももを見ながら歩くほどだった。
「太ももの見る→ももをみる→桃を観る→桃観(ももみ)峠」となったそうなのです。
すぐ近くに余部鉄橋。このトンネルは全長1992m。
険しい海岸線に苦労して鉄道を通したことがわかりますね。
ちなみに、当時鉄道院総裁だった後藤新平氏の書いた石額が入口の上部に掲げられているとか。
車の置きにくい場所ですが、一応説明看板もちゃんと設置してあります。
余部鉄橋に比べると、存在が薄いですが、当時の工事の苦労は同等かそれ以上だったようです。
桃観トンネルの場所はこちら
明治時代の建造物を今でも活用している場所は他にも存在しています。
今日ご紹介したのはほんの一部。ぜひ発見してみてくださいね。
香住/佐津/柴山 民宿美味し宿かどや
Tel:0796-38-0113
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