旅行会社は敵だと思っていました~小さなかに民宿を継いだ3代目繁盛記(1)

かどやのこと

おはようございます!
民宿美味し宿かどやのGakuです。

昨日のブログでお話した
子どもたちからの質問で、自分の過去を
振り返りながら回答。

30歳の時、香住に戻ってきてからのことを
色々思い返したりもしました。

もう16年も経つんだな~と。

今日からしばらく帰ってきてからの16年間、
過去のお話を振り返りたいと思います。

1998年当時のかどや
帰ってきたばかりの頃のかどや(1998年)

玄関に写っているのは当時私が乗っていた車、
三菱シャリアグランディスです。^^

1998年4月に帰ってきて
5月29日にホームページを開設しました。

1999年4月オープン10ヶ月後のかどやHP
開設2年後のかどやHP(2000年8月30日付)

帰ってきたばかりの頃はホームページでの
集客はあまりイメージできませんでした。

小さな民宿ですが、母親の代の頃は
旅行会社からの送客中心でした。

初めての冬、松葉ガニシーズン。
週末はたくさんの予約でいっぱい。

でも、1週間前にはキャンセル続出。
旅行会社からの予約分が軒並み
キャンセルになるんです。

1週間前はキャンセル料がかからない
ギリギリの日なのです。

1週間前ならまだマシです。
2日前、前日、なんてこともしばしば。

通常キャンセル料が発生する時期なのですが

「今度穴埋めするから~」

なんて言葉でごまかされます。
(実際穴埋めしてもらえたことは記憶にありません)

私にはこれが衝撃的でした。

旅行会社と宿。 明らかに宿の方が立場が低い。

旅行会社と宿の関係は
メーカーと商社の関係のようなイメージです。

その先にエンドユーザーであるお客様がいらっしゃいます。

どちらの方が偉い、という関係ではありません。
お互いフィフティ・フィフティ。
Win-Winの関係を構築していくもの、と思っていました。

それが平気で「踏み倒し」される。
文句を言えばその後の送客が止められてしまうかもしれない・・・

旅行会社側からの口調は
常に高圧的に感じました。

これって健全な関係性ではないですよね。

でも、それが業界の常識であるならば、仕方のないこと。

今思えば、旅行会社から
「お客様を送らせて下さい」
と言われる宿になろう、と思うべきだったのですけどね。

そもそも母親だけでやっていた
小さな民宿が、旅行会社さんと関係性を
築けていなかったというのもあるでのしょう。

当時は若気の至り?!
そんな風には思わず、

「旅行会社に頼らない集客を考えよう」

って思いました。

それが先に挙げたインターネットでした。

もう一度先ほどの画像をご覧下さい。

 

1999年4月オープン10ヶ月後のかどやHP
開設2年後のかどやHP(2000年8月30日付)

開設2年で5万アクセス。
当時としては多いと思いませんか?

まだ香住でもホームページを持っていたのは
3,4件ぐらいしかない時代だったから、というのもあります。

アクセス数が多かった一番の理由は
当時、既にブログもどきのことをHTMLで
テキストをカタカタ打っていたのです。

2001年当時のテキストブログ
2001年当時のテキストブログ
当時は週1回更新、サボっていました^^;

まだ「掲示板」などが主流だった時代です。
ホームページをこまめに更新される、
ということは珍しかった頃です。

1998年、実家を継いでから5年ぐらいは、
旅行会社との関係を絶ち、インターネットで
お客様から直接ご予約をいただく方向に
シフトしていった時代でした。

まだまだ民宿レベルでホームページを
持っているのが珍しく、
こまめに更新されているのが珍しい時代。

この移行は一見正しいかのように思いましたが、
長くは続きませんでした。

このお話、長くなりそうなので
連載にさせていただきます。
今日はここまで。

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