カニ宿の親父が久しぶりに城崎マリンワールドへ行ってきた!
おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです!!
先日、山陰海岸ジオパークの中四国エリアのジオパーク合同研修があり、参加してきました。
その中で、玄武洞やコウノトリの郷公園、出石や城崎温泉のまち歩き等の実地研修もありましたが、最も長い時間滞在させてもらったのは城崎マリンワールドでした。
実は城崎マリンワールドさんは山陰海岸ジオパーク協議会とパートナーシップ協定を結んでおり、ジオパークの紹介に積極的な企業でもあります。
今回は研修会ということで、城崎マリンワールドさんの研究者、飼育員さんなどのお話&ガイドも直接受けることができました。
そんな中で、やはりカニ宿の親父としては「ズワイガニ」について紹介されている部分が気になる訳です。
今年の1月に卵から孵ったばかりのカニの赤ちゃん。生まれたばかりの頃はエビに似たプランクトンなのですが、その後脱皮を数回繰り返し、ようやくカニの形になってきている個体が展示されていました。
カニは私たちが口にするぐらいの大きさになるまで、脱皮を10回以上繰り返し、約10年かかる訳ですが、この個水槽も水温を常に5℃一定に維持されているとの事です。
ちょうど餌をやるタイミングにも立ち会えましたが、小さなオキアミをしっかり両手?で掴んでいました。
飼育員さんが面白いことを言っていました。もしも10年後、このカニが成体になるまで成長し、販売できるようになったとしたら。いくらぐらいで販売できるか?
まず、幼体の頃は共食いをしてしまうので、個別に管理しなければならない。10年間水温5℃をずっと維持しないといけない。夏場の電気代は高額になるとのこと。それらの維持管理コストを考えると、原価で1千万円ぐらいになってしまうだろうとの事でした。
そもそも養殖というのは、どんなに長くても2、3年以内の周期でないと採算が取れないという事でした。ズワイガニを養殖で増やすことは現時点では難しそうですね。
更に成体のズワイガニを展示している大きめな水槽もありました。
オスがメス(セコがに)をがっちりホールドするのは求愛行動だそうです。
ちなみにズワイガニ(松葉ガニ)が生息しているのは水深200mから400m。非常に細かい砂地とのことですが、どうやら砂ではなくほとんどがプランクトンの死骸の粒が集まったものなのだそうです。
この実際の深海の底は、非常に細かく柔らかい粒子のようで、水槽にどんなに細かい砂を敷いても、松葉ガニのお腹が擦れてダメになってしまうとのことです。現在は、湿地の泥と粒子の細かい砂を混ぜたものを敷いているとのことですが、それでも1年ぐらいでカニを定期的に交換しないといけないとのことでした。
ちなみに甲殻類は深海魚と異なり、深海同等の水圧をかけないといけない、ということはないそうで、温度管理だけ低水温で一定にしておけば良いとのことでした。
うーん。面白い。ズワイガニの水中生活、生態を深く知ることができました。
わからないことが多く、深海に生息。資源量も限られ、しかもあれだけ美味しい訳ですから、高いのも納得だなぁと思いました。
以上、カニ宿の親父目線で見た城崎マリンワールド訪問記でした。明日は別の角度からまたお話しさせていただきますね。
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