「松葉ガニの方が美味しい」はあっても「香住ガニは美味しくない」はありません!
おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです!!
10月に入り、香住がにプランもあと1ヶ月余りとなりますが、今日はちょっと炎上覚悟のお話を。個人的にお客様に言われて嫌な言葉があります。それは
香住ガニ(紅ズワイガニ)って美味しくない!
です。
元々カニ料理が嫌い、苦手、という方ならば仕方ありません。でも、「松葉ガニは好きだけど、紅ズワイガニは嫌い」って方は、
本当にカニが好きなの?
って思ってしまうんですよね。あるいは食わず嫌い、もしくは美味しくない紅ズワイガニを食べたことがある、のどちらかではないか。
今日はそういった方に向けてのお話です。
松葉ガニの方が美味しい、好み、ならば分かります
カニが好きならば、どちらのカニもぜひご賞味いただきたい。
食べ比べた上で、どちらの方が自分が好きか、の順位づけをするのならば分かります。でも、カニが好きならば、どちらだってカニの美味しさを堪能できるはずです。
傾向としては松葉ガニの方が身がびっしり詰まっていて、食べ応えがある。適度に甘い。香住ガニ(紅ズワイガニ)の方がジューシーで甘みがより強い。
しかし、松葉ガニは美味しいけど、香住ガニ、というよりも紅ズワイガニは美味しくないという人が時々いらっしゃるのはなぜでしょうか。その理由、何となくわかる気がします。
香住ガニ(紅ズワイガニ)が美味しくないという人が一定数いる理由
カニが好きなのに香住ガニ、厳密には紅ズワイガニが嫌い、美味しくないという人が一定数いるのはなぜか?
それは紅ズワイガニのジューシーさに理由があります。紅ズワイガニはジューシーで甘味も強い。これは裏返すと水分が多く甘味=匂いもキツい。つまり、劣化が早く、早い段階でにおいがキツくなりやすいためです。
香住ガニ(紅ズワイガニ)は鮮度が命。今は運搬技術も冷蔵保存、冷凍保存技術も進化していて、水揚げしたばかりの時のままで保持できるようになった、すなわち美味しい状態で用意することができるようになったということです。
勿論、香住ガニが日帰り漁中心であることも大きな要因です。今では、昔は行われていなかった活紅ズワイガニも競りに並ぶほど、鮮度保持技術が進化しているのです。
水深1000m前後にいる紅ガニを生簀で生かしたまま保持する技術ってすごいことです。
鮮度の劣った紅ズワイガニは、確かに美味しくないです。カニを大好きな人が、「嫌い」「不味い」と言ってしまうほどのものが昔はよく出回っていました。3ばい千円とかで販売されていた身の細った匂いだけはキツいカニを食べた人が苦手になったのではないか、と想像しています。
また、それが伝聞し、食わず嫌いで「嫌い」となった人もいるのだと思います。そういった人こそ、鮮度の良い紅ズワイガニ、特に身づまりよくしっかり選別された香住ガニを食べていただきたいと思います。
鮮度によって味が大きく異なるものとしては、蟹ミソや生ウニなどもそうなんじゃないかと思います。こういった海産物も「嫌い」だった人が鮮度の良いものを食べると大好物に転じることがよくあります。
「松葉ガニの方が美味しい」はあっても「香住ガニは美味しくない」はありません。
鮮度が保持された香住ガニは、美味しいのです。蟹好きな人こそ、「どちらもそれぞれに美味しい!」と認め、ご賞味いただきたいなと思います。10月。今は香住ガニプランの季節です!!
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