松葉ガニと越前ガニに違いはあるのか？
おはようございます。民宿美味し宿かどやのガクです！！
松葉ガニと越前ガニ。どちらもズワイガニです。山陰地方では松葉ガニと呼び、北陸地方の福井県では越前ガニと呼びます。
山陰に対して北陸ですので、私は以前、北陸は全て越前ガニという名称だと思っていたのですが、あくまで越前ガニは福井県で水揚げされたもの。石川県では『加能ガニ』と呼ばれ、また別称が存在します。
山陰地方は全ての地域で総称は「松葉ガニ」
間人ガニ、津居山ガニ、柴山ガニ、かすみ松葉ガニ、浜坂ガニ、とっとり松葉ガニ等、港ごとに様々な名称がありますが、総じてズワイガニのことを山陰では『松葉ガニ』と呼んでいます。
では、冒頭の質問に戻りますが、
松葉ガニと越前ガニに違いはあるのでしょうか？
同じズワイガニ、私はズバリ、ないと思っていたのですが、水産技術センターの方が興味深いことを言われていました。それは、
松葉ガニと越前ガニを比べると越前ガニの方が脚が長い傾向がある
とのことです。あくまで、傾向であり、例外もあります。平均値でのお話かと思います
そういえば、柴山港で競りにいくとユニークな選別名を見かけることがあります。
柴山かに（番ガニ、中スス、短足）
「短足」という選別名があります。勿論、短足という仕訳があるならば、一定の基準としての長さがあるということです。
ひょっとしたらこの「短足」が越前ガニでは少ないのかもしれません。
では、なぜ、越前蟹の方が脚が長いのか。これは水底の性質によるもので、越前沖の方が砂質が細かく、脚を長く成長させやすい傾向がある、とのことでした。
味に対して大きな違いとなる傾向ではないかもしれませんが、見た目の点で違いがある、というのは新たな知見でした。
考えてみると私、実物の越前ガニを見たことがありません。シーズン中は山陰にしかいないわけですから、そりゃそうですよね。
どちらも比較のできる水産技術センターの方だからこそ、知り得るお話かもしれません。一つの雑学としてとどめておきたいと思います。
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