玄武洞世界の地質遺産100選認定記念公演に行ってきました!
おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです!!
先日の日曜日、チェックアウト業務は他のスタッフにお任せし、玄武洞世界の地質遺産100選認定記念公演に行ってきました。
城崎温泉で生まれ育った私にとって、玄武洞は子供の頃から遠足等でも行き慣れた場でもあり、成人してからも都市部の友達が来たらとりあえず海辺以外で連れて行く場所であり、最近はお客様に玄武洞の近くにあるコウノトリの郷公園とセットでお帰りの際の立ち寄りをお勧めしたりしています。
なぜオススメするかと言えば、「景観がダイナミックで美しいから」なのですが、そこに世界的価値があると言われると、正直うまく説明できない場所でもありました。
今回の講演を聞いて、その価値をわかりやすく説明できるようになれば、と思いしっかりお話を聞いてきました。
そもそも「地質遺産」とは?
そもそも、地質遺産ってどういった概念なのでしょうか。あくまで素人寄りに噛み砕いて理解すると
地球の仕組みを理解するのに役立つ場所
と定義されており、成り立ちを紐解くことで、気候変動や環境問題等、地球の抱える問題や課題を解決するのに役立つ場所と認められた場所になります。
ちなみに、地質遺産をはじめとする地質学的重要性を有するサイトや景観が、保護・教育・持続可能な開発が一体となった概念によって管理された地理的領域のことをジオパークと言います。
今回、日本では玄武洞と野島断層(淡路市)の2つが選ばれました。
では、玄武洞が世界地質遺産100選に選ばれるほど凄い場所である理由はなんなのでしょうか。
玄武洞が世界地質遺産100選に選ばれた理由
では、なぜ玄武洞が世界地質遺産100選に選ばれたかをひと言でいうと、ここで発見された「地磁気の逆転現象」が科学的意義を持ち、地質学の理解と発展に大きく貢献したため、です。
ダイナミックな景観は見応えがありますが、残念ながら「玄武洞で方位磁石を掲げると南北逆を指す」という話ではありませんので、学術的価値が視認できるわけではありません。歴史的大発見があった場所としての価値も加わっての認定であり、そんな名誉に思いを馳せていただければなぁと思います。
個人的に面白かったのは、地磁気が逆転している石を確認する装置と岩石の年代測定をする装置は別のものだというお話。考えてみると、北と南が全く逆の時代が存在した、ということ自体が受け入れづらい特異な話です。そのことを証明して見せた場所で、それが地球の成り立ち(特にプレートの移動)を説明するのに大いなる貢献を果たした場所であるということは、私たちが強くアピールした上で見にいっていただきたいところです。
ただ切り立った迫力ある柱状節理を観に行って、「面白い岩の並びだったねー」だけで終わらせてしまうと、今は見学料が有料であり、「ただ石を見ただけで有料だなんて!」となりかねません。
是非是非、世界的な価値、学術的・科学的な価値も理解した上でご覧いただけたらなぁと思います。
この景観をの保護・管理のため、有料公園となっている旨、ご了承下さい。
当館より車で約30分強、ぜひ梅雨入り前に足を運んでみて下さい。
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