兵庫県のズワイガニ(松葉ガニ)の漁獲量が発表されました。来シーズンはどうなるでしょうか?
おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです!!
私たち香住の民宿にとって、更には冬に当地へお越しになるカニ大好きな皆さんにとって大切な情報です。
先日、兵庫県但馬水産事務所より2022年度のズワイガニ(松葉ガニ)の漁獲量が発表になり、神戸新聞にて記事となっていました。
ざっくりいうと、ズワイガニ(松葉ガニ)は2年連続で不漁でした。元々、カニの少子化問題があり、2021年度はカニが激減することが予想されていました。
ただ、水揚げ激減は単年的なもので、2022年度は持ち直すことが期待されていましたが、前年度同様だったということです。そうなると、カニ相場も高騰となりそうでしたが、私たちの感覚的にも2022年は2021年ほどはひどくなかった印象があります。実際、漁獲金額も減少しているので、
・水揚げは2年連続で少なかった
・しかし、2021年度ほどの高騰は見られなかった
という結果に終わりました。勿論、だからと言って安くで変えたわけではありません。2021年度はタイミングによっては手が出ないほどの高騰の期間が続きましたが、2022年度は2020年度以前と比べれば高騰していますが、2021年に比べればそれを超えるほどの高騰はなくホッとした、といったところです。
いずれにせよ、2021年並みになることはあっても、この時を超える高騰は生じて欲しくないのが正直なところです。果たして、2023年度はどのようになることが予想されるでしょうか。
まず、神戸新聞によると
研究機関の予想では、21、22年度で底を打ち、今後は回復期に入る
との見解が示されていました。ありがたい話ですが、これが漁獲金額に直結するか否かはまた別の問題と私は予想しています。
2021年も2022年も不漁だった。にもかかわらず、2021年の方が漁獲金額は高かった、すなわち高騰が激しかった。これは、2022年よりも、2021年の方が外国産ズワイガニの高騰が激しかったためと私は考えています。
世界のズワイガニの55%以上がロシアで水揚げされています。ついでアラスカやカナダなど。但し、アラスカは資源保護のための禁漁されており、世界のカニ相場はロシア次第とも言えます。
なぜ、戦争をしているロシアの食材が2022年の方に多く国内で流通したのか。日本はロシアに対する経済制裁を水産物のみ対象外としています。アメリカは勿論禁輸中。これにより、本来アメリカで流通するはずだったロシアの海産物がアジアへ流れてきたため、2022年はカニ相場の高騰にストップがかかったのではないかと思われます。
先に山陰沖のズワイガニは”研究機関の予想では、21、22年度で底を打ち、今後は回復期に入る”と予想されているとお話ししましたが、じゃあ、相場は安くなる、安定する時対して良いのかというと、一概にそうとは言えません。ロシア産ズワイガニの流通相場に大きく影響を受けるからです。もっというと、戦争が終わるか長引くかによっても価格に影響を与えます。
以前は5・6月ごろ11月からの松葉蟹シーズンの価格を発表していましたが、近年8月、もしくは9月ごろに発表さざる得なくなってきているのは、世界的なカニの流通事情と相場がどうなるかをギリギリまで見極めないと、11月以降のカニ相場が読めないためです。
おそらく今よりも安くなることは考えにくいですが、2021年に対して2022年がほぼ据え置きにできたように、2023年11月以降の価格も2021、22年と同じぐらいにはできることを期待したいです。
2021年にカニ相場が高騰しました。2023年はどうなるか。8月下旬以降のお知らせになるかと思いますので、しばらくお待ち下さいませ。
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