日本海には潮の干満は目に見えるほどありませんが、ご注意いただきたいこと
おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです!!
海のお話が続いています。もう一つ、海ネタ、日本海ならではなお話をしますね。
当館にお越しのお客様は瀬戸内や太平洋側のお客様が多いです。自ずと”北側(日本海)の海と南側(太平洋・瀬戸内)の海の違い”についてに話が弾むことがあります。
日本海側で潮干狩りは行われていない
ちなみに、日本海側は潮干狩りを行うって習慣がないことをご存知ですか?私自身、子供の頃に地元の集落の遠足で潮干狩りに行った記憶があるのですが、バスツアーで瀬戸内の海へ行きました。
地元の海でもこれ、できるのかな?
と思っていたのですが、できない、やる習慣がないことを知り、驚いたことを今でも覚えています。
では、なぜできないのでしょうか?日本海にはアサリやハマグリはいないから?そうではありません。潮の干満さ少ないため、潮が引いた瞬間に人手で貝採取を行ういわゆる”潮干狩り”が行えないためです。
日本海側の干満差は最大でも30cm程度ですが、太平洋側は2mぐらいの干満差は普通に生じます。ちなみに最大ですと
日本で一番干満差(大潮の時の平均干満差)が大きい場所は、九州有明海の奥にある住ノ江付近で約5.6mもあります。次に大きいところは瀬戸内海の笠岡・福山付近で約4.2mあります。
とのことです。
ちなみに日本海はなぜ、潮の干満が少ないのでしょうか。ひと言でいうと「大きな湖のような構造だから」です。元々大陸から離日本列島ができる過程に置いて、日本海は湖だった時代があります。今も日本海の両端である西の九州と朝鮮半島の間と東の間宮海峡は、100mもない浅い水深であり、日本海の入り口が狭く浅くなっています。そのため、海水が集積しにくく湖に近い状況となり、干満差を受けづらい環境になっています。
話を元に戻すと、日本海側でも潮干狩りが可能な砂浜は数少ないですがあるようです。
が、兵庫県北部の海岸沿いで可能な場所はありません。
潮の干満差で注意すべきこと
最大でも30cm程度の干満差ですので、海水浴を行うにあたって、潮が引いている時間に沖の方に出ていたら、帰りは潮が満ちて泳がないと帰れなくなる、なんてことは日本海側ではまず起こり得ません。この点についてはご安心下さい。
注意していただきたいのは、30cm程度であっても、干満の差で潮の流れが激しくなる場合があることです。これは手漕ぎボートやカヌーで沖合いに出た場合に注意していただきたいことです。釣りなどでプレジャーボートを出す場合もそうですが、日本海側といえど、沖合いに出る場合は、干満差の大きい時間帯はチェックし、注意を払う必要はあるということです。
海水浴のお客様はそんなに心配のいらないことですが、マリンレジャーをされる方は、「干満差がないから安心安全」とは思わず、注意してお楽しみいただきたいと思います。
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