以前「これは舟盛りじゃない!」というクレームがあった話!!!?

活イカおこぜ舟盛プラン グルメ食材

おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです!!

大雨が降り続くと活イカの確保が大変・・・

と言いつつ、今のところ全ての日で活イカを確保できています。雨の中でも深夜釣りに行っていただける漁師さんに感謝です!!

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今井 学(民宿美味し宿かどや代表)(@gakuimai)がシェアした投稿

さて、そんな活イカプラン。かどや名物のオコゼとともに舟盛プランとして人気です。

活イカおこぜ舟盛プラン

活イカ&おこぜ舟盛☆夏のごっつぉプラン~香住とかどや人気コラボ☆夏の当館一番人気

かなり前の話です。

実は上記写真のようにお出ししたところ、クレームをいただいたことがあります。

舟に乗っていない!!これは舟盛りじゃない!

と。

確かに当館でも舟盛を舟の器でお出しすることはよくあります。


こんな舟型の器に乗せて

では、これに乗っていなければ舟盛ではないのでしょうか。

実は「舟盛」の定義ってあるんですね。


1 本膳料理の古式の盛り方。伊勢えびの尾を高くして膳に盛るもの。

2 鯛(たい)などで、身を下ろし、残る頭・中骨・尾を船に見立て、これに身を盛りつけた料理。祝儀・慶事用。

Weblio国語辞書「ふな‐もり【舟盛(り)】」より

つまり、頭・中骨・尾を船に見立てて盛りつけた料理を”舟盛”と定義しています。

器の形ではなく、魚の形から舟盛と読んでいるわけです。

これまではそのように説明していました。ただ、最近ビックリする記述を見かけたのです。しかもwikipediaで。舟盛り(ふなもり)とは、魚介類を和船をかたどった器に盛りつけたもの。福井県の嶺北に位置する「三国(旧雄島村)」では、舟盛り発祥の地と語り継がれている地域もある【出典不明】。舟盛りは、生の魚介を使用する為、北前船が寄港する港町など新鮮な魚を獲ることができる沿岸地域でのみ食べられていたが、北前船の主導権を握っていた近江商人により内陸に広まったとも言われている【出典不明】。

wikipedia「舟盛り」より

えーーーー

器の形で”舟盛り”という!!

これ、初めて聞きました!Web上でも最近気づきました。

うーん。いつ頃からこのような説が言われ出したのでしょう。wikipediaは誰でも書き込めるのですが、「舟盛り」の記載の最終更新は2020年2月27日 (木) 10:38となっています。

私の記憶が確かならば、私が舟盛りのクレームを受けて、Web上で確認したのは10年以上前、当時はwikipediaも「頭・中骨・尾を船に見立てて盛りつけた料理を”舟盛”」と書かれていたように記憶しているのですが・・・

いずれにせよ、現在のwikipediaに書かれている内容は「出典不明」と「?と言われている」がたくさん記載されていますので・・・。(郷土史等で昔話に対し「?言われている」と書かれている場合、ほぼほぼ後からの創作話が多いのが定説です)

まあ、真偽はわかりませんのでこの件についてはこのぐらいにして、当館の活イカおこぜプランを舟型の器に盛りつけないのには理由があります。


舟型の器はたくさんあるのですが

その理由とは、活イカがうまく乗せられないからです!!


活イカを舟型に乗せるのは難しい!

もっというと、長細い活イカを美しく盛り付けるのが難しいんですね。

なので、舟型ではなく、皿型の器に盛りつけています。

まあ、真偽がどうだったにせよ、皿型の器に乗せていた場合でも、当館ではプランタイトルに”舟盛”という言葉を入れさせていただいておりますが、そこの部分はツッコミなしでご理解のほど、お願いします。

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