おはようございます。民宿美味し宿かどやのガクです。
先週末、GoToキャンペーンが7月22日スタートという発表があり、その後TwitterでGoToキャンペーンが始まる旨の投稿をしようとしたらハッシュタグがすごいことになっていてびっくりしました。
ちょうど、東京でコロナ陽性者が連日200名を超えていた時。タイミングが悪いというか、バッシングを受けても仕方のない状況でした。
ただ、それに追従するかのように週末のワイドショー(特に政府の政策をとりあえず批判することを目的としている番組を中心に)などで、GoToキャンペーンバッシングもあります。
観光業に身を置く立場としてとても悲しく、残念な思いがしました。
テレビもWebも議論は実施可否の二元論で語られやすい
「旅行へ行く・行かない」「GoToキャンペーンに賛成・反対」
どちらのケースも二元論で語られがちです。この議論になると空気に流されやすくなりますし、同調圧力が強くなってしまう傾向があります。
例えば、「東京で200人」が日本全国のスタンダードとして語られてしまうのは本当に良いのか。瞬間的に反対意見がたくさん出た時に、声をあげにくい雰囲気を作ってしまっていないか。
特に「政府批判」は細かい数字や状況を見ずして「ガス抜き」としてテレビでもWebでも「煽り」が入ります。
私たち観光事業者が議論して欲しいのは今GoToキャンペーンをするべきではないのであれば、いつならば適正なのか、です。
今、東京で感染者は増えていますが、死者数は6月25日以降ゼロです。重病者数も7月14日時点で6名です。疫病で怖いのは紫外線が弱まり、人の免疫力の下がる11月以降。私は冬に4月のようなことが起こるのを今から懸念しています。
比較的感染拡大が抑えやすいのは夏場、そこから4ヶ月から6ヶ月は経済を再開させたい。梅雨明け直後、しかも4連休ということで7月22日がスタートの日として選ばれたのでは。自粛と緩和を繰り返して迎えた来年のオリンピックのスタート時に合わせてというのもあるのかもしれません。
あくまで私の想像ですが、いつも政府はそういった細かい経緯を説明せずにスタートします(あるいはそれを質問しないマスコミにも問題があるようにも思います)。
本当に危険な移動とは?
東京都の「移動を避けなさい」という宣言と国の「GoToキャンペーン」で矛盾が生じてしまっているのは事実です。
総じて人口過密地域で感染者が多い傾向は、ウイルスが根絶しない限り起こり得ることと思います。
では、感染多発地域からの旅行者が地方に移動することで、広げてしまうという問題については?
こんなツイートを見かけました。
この時期にGoToキャンペーンはとは確かに思いますが、ただ、GoToキャンペーンよりも普通の帰省の方が地方への感染伝播リスクがだいぶ高いんじゃないかと思ってます。観光客と地方の方が濃厚接触する機会ってかなり少ないんですよね。それに対して帰省は家族や友人等に感染しやすいですし。
? EARLの医学ツイート (@EARL_Med_Tw) July 10, 2020
これには思わず「確かに!」と納得してしまいました。「密」を避ける基準の一つに「閉鎖空間に15分以上一緒にいない」というものがあります。
旅行中に旅行者と現地の人が15分以上換気のできない密室で一緒にいることは、いわゆる夜のお店でない限り、ほとんどありません。むしろ、里帰りをした人が久しぶりに会う家族や田舎の友人と一緒に時間を過ごすことの方が危険です。
都市部から地方への感染を懸念するのであれば、「旅行」よりも「帰省」というのに8月のお盆時期、注意が必要です。
それを踏まえて、衛生対策を行なっている宿泊施設での泊まりで、1泊、もしくは2泊程度の旅行が本当に危険なのでしょうか。
議論すべきは「安全に旅するにはどうすれば良いか」
旅行をすべきか否か。GoToキャンペーンの開催の是非。議論するのはそこではなく、比較的感染が収まっている時期に安全に旅するにはどうすれば良いかではないでしょうか。
そのために策定されたのが3日連続で掲載しますが、「新しい旅のエチケット」です。
個人的にはこれがベストだとは思っていません。今後、制限された中で実際に旅行をしてみた人たちからのフィードバックを得て、安全安心率の高い旅のエチケットを確立していく。もちろん、私たち事業者側も実際のおもてなしの中で改善点、もっと安心安全に愉しめる方法を模索していかなければなりません。
この先、コロナ禍、ウイズコロナであっても旅行が楽しめるように。安心安全をどんどん進化させていきましょう。
香住/佐津/柴山 民宿美味し宿かどや
Tel:0796-38-0113
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