3月末までは松葉ガニ、4，5月は香住ガニ（紅ズワイガニ）になりますのでご注意下さいね！

実はかどやの廊下、フロントのすぐ目の前にあるポスターは松葉ガニではなく、あえて香住ガニのものを掲示しています。

普通は季節に応じて掛け替えるんですけどね

夏は活イカ、春と秋は香住ガニ、冬は松葉ガニのポスターを掲げるのが一般的なのに、当館では（というよりも私は）あえて春と秋の香住ガニのポスターを掲示しています。

おはようございます！民宿美味し宿かどやのガクです！！

フロントの前に貼ってあるので、このポスターについてよく質問をされるのです。

香住ガニは5月31日まで

このポスターの「5月31日まで」という文言を見て

えっ？！
カニって5月末までやってるんですか？

と、フロントにいる私によくお声がけいただくのです。

混乱させてしまって申し訳ないのですが、この質問をいただくことで会話のきっかけが出き、更には香住ガニをもっと知っていただきたいなーと思うのです。

「関西では香住漁港だけ水揚げ」って？？

ズワイガニには一般的に松葉ガニ・越前ガニと呼ばれるノーマルのズワイガニと、茹でていない生、活の時点から真っ赤なベニズワイガニとがあります。

手前の茶色く光っているのが
通常のズワイガニ
奥の真っ赤なのがベニズワイガニ

どちらも生なのに殻のこの色の違いはスゴイでしょ。

香住では身入りの良い新鮮なベニズワイガニを「香住ガニ」として10年以上前からブランド化をしてきています。

2種類のカニの違いを説明する時、見た目、味、金額がザックリと気になるところと思います。見た目は先述の通り、香住ガニ＝ベニズワイガニの方が色鮮やかです。

味はベニズワイガニの方が甘味が強くジューシー。よく言えばですけど(笑)。悪く言うと水っぽいという話もあります。どちらが美味しいかは好みの問題です。甘みが強いカニが好きな人はベニズワイガニ、香住ガニが好き。身がどっしり、上品な味が好みの方は松葉ガニが好き。そんな傾向があります。

金額の差はカニ単体でいうと、2倍から3倍松葉ガニの方が高いです。松葉ガニの方が高いから高級、美味しいという先入観を持っている方もありますが、決してそうではありません。先にもお話した通り、ベニズワイガニの方が水気が多いため、日持ちが悪いのです。今でこそ冷凍技術や鮮度保持技術が高くなってきてベニズワイの価値が上昇していますが、以前は鮮度保持ができなかったために水揚げしても売り様がなかった、結果安かったという背景があります。ある意味贅沢な話ですよね。

価格だけで判断せずにしっかり自分の舌で判断して頂きたいカニが香住ガニ（ベニズワイガニ）でもあります。今後、松葉ガニの水揚げがどんどん減っていくことが予想されますので、ベニズワイガニの価格もどんどん上がってくると思います。リーズナブルに食べるのであれば、今のうちです。

さて、そしてもう一つ両者の違いとして知っておいていただきたいのは漁期です。

先にもあげましたように5月末まで水揚げされています。

松葉ガニ：11月6日～3月20日
香住ガニ：9月1日～5月31日
※2019年1月現在

松葉ガニが大型船で水揚げされるのと異なり、香住ガニ（香住のベニズワイガニ）は小型船が中心の為、冬場の水揚げ回数は少ないです。

なので、11月～3月が松葉ガニプラン、4，5月と9，10月が香住ガニプランを提供している宿が多いです。当館もその流れに沿っています。

そうそう。この松葉ガニと香住ガニのハイブリッドも低い確率で水揚げされることがあります。一般的に黄金ガニと呼ばれています。

こちらでゲットできますよ。

というわけで、4，5月も香住ガニでカニプランをやっている、ゴールデンウイークは香住ガニプランを堪能できますよ、というご紹介も兼ねてのお話でした♪

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