11月6日のかすみ松葉がに初競りまつり。
毎年この時には朝早くではなく日中に競りをする風景が見られます。
開催場所は柴山港です。
この時にぜひ注目して頂きたい事があります。
おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです!!
競りには2つのスタイルがあります。
を競っていくやり方と
です。
この生け簀に入ったままで競りをするというのを最初に始めたのが柴山港です。
この生け簀に入れるというのは簡単そうにみえて実は簡単ではありません。
そもそも松葉ガニは深い砂泥の海底に生息しています。その為、水揚げされたばかりの時には口の中に砂泥を多く含んでいます。
その為、最初のうちは泥を吐くんですね。
この辺の状況は以下のブログが詳しいです。
そうなんです。
生け簀が汚れてしまうので、水揚げされたカニを即生け簀に入れるのって簡単ではないのですね。
柴山港の場合、大型船による航海漁業です。日帰りではなく、長い時には1週間ほどの航海になります。水揚げしたものから船内の生け簀に入れていきます。
詳しくはこちらで柴山港の航海漁業の様子が紹介されています。
過酷な航海漁業の様子を感じられるかと思います。
有難いことに、この日帰りではないおかげで、港で水揚げされた時には泥を吐かない状態で港の生け簀にそのままカニを入れることができるようです。
勿論、海水に海洋深層水を使ったり、様々な工夫がされています。
この辺は「どうすればカニを鮮度を保てるか」を懸命に研究されている様子がうかがえます。
平成の最初頃カニの競りと言えば、ほとんどが死んでいるか弱ったカニばかりでした。今は長い航海でも鮮度を保ち、更には「泥を吐かせる」のも水揚げしてからでなくても良くなってきているという・・・。
よりおいしいカニを食べて頂くためにどんどん進化しているわけです。
柴山港の競りを見る際、生け簀で競りをしているそんな光景にも注目してみて下さい。
なお、ここまでお読みいただいてお分かりかと思いますが、カニは水揚げされてから2,3日経ったものが身体の中の泥を吐き出させた最もおいしいカニになります。
水揚げ後即のカニが鮮度バツグンでおいしいというわけではありませんので念のため。
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