お盆やお正月は普段旅行をされない方も旅行に出かけられたり、親族が多く集まるのでどこかへ食べに行ったりされることも多いと思います。
今日は宿だけではなく飲食店をご利用いただく際のルールについてのお話をしたいと思います。多くの方に知っておいていただきたいことですが、我々飲食営業に関わる者にとっては当たり前でも、まだまだ知らない方がいらっしゃることです。
以前、地元の民宿で食中毒があり、営業自粛になりました。(原因が分かるまでは営業停止ではなく自粛)。
すると原因は宿が提供した夕食ではなく、お客様がお昼に買っていたホカ弁を深夜に食べたのが原因でした。
お昼に購入してお夜食で食べたということは
購入後10時間以上経っていたことになります
結果として宿は何も悪くないのに、調査期間中は営業できませんでした。原因が分かるまでは食中毒を出した宿、として疑われました。予約いただいていた次の日以降数日間のお客様もお断りしなくてはなりません。
大きな損害だったと聞いています。
梅雨時期から夏にかけて。生ものの痛みが早いので、飲食店や朝夕食を出す旅館や民宿では細心の注意を払っています。
おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです。
先日、お友達の飲食店のこんなツイートを見かけました。
どこの飲食店でも持ち込みはお断りされてるのが普通だと思うのですが、どうなんでしょう……。
? 小山優子 (@fuki_hdk) 2017年8月14日
いや、飲食店さんは食べ物の持ち込み禁止ですよね。
これは食品衛生法を遵守しているお店ならば共通認識であるべきことです。
食中毒のリスクをなくするためにお店側がお客様に守っていただかなければならないことです。
こんなコメントもいただきました。
おはようございます?食中毒……それもそうなんですよね(>_<)ある時には、お店でおにぎりを食べようと家で握ってきたのにって方もおられ、その方にもお断りの旨をお伝えしたら「持ち込みするなっていう意見を押し付けるな!」と逆ギレされたことがあります😅
? 小山優子 (@fuki_hdk) 2017年8月14日
まさに逆切れです・・・。「意見」ではなく「規則」です。保健所(行政)から飲食営業の許可を得るために守るべき食品衛生法に従っての行為です。
この一連の件、皆さんはどう思われますか?
私は、持ち込みをされるお客様側が悪いとかそういうことを言っているのではないのです。
「持ち込みをする」という行為にはこういったリスクも生じますよ、ということなのです。
「持ち込み」同様「持ち帰り」も同じことが言えます。
例えば、私たち宿の場合とても悩むのが、お客様から
「朝食の残りのご飯をおにぎりにして下さい」
と言われるケース。
最近はビュッフェ形式の宿が多くなって
きているので少ないようですけどね
冬の寒い時期ならば
「お昼までにお召し上がりくださいね~」
とお願いして気軽にお受けします。
が、梅雨から今の時期はこれがとても難しい。
特にお車でお越しのお客様の場合、車の中がクーラーのかかったままならばよいのですが、どこかの観光地に立ち寄り、40度を超す状態でしばらく放置されていたら・・・
おにぎりにして数時間のものでも危ない場合があります。
原則、朝食の残りをお持ち帰りいただく場合、「自己責任」になります。クーラーボックス等持ってらっしゃれば問題ありませんが、常温保管の場合は「やばかったら食べないで下さい!」です。
それでも、腹痛になり、病院へ行くとその日に食べたもの全てが疑われ、場合によっては病院から保健所に連絡が行きます。そのお客様がその日チェックアウトした宿、そこで食べた朝食、途中立ち寄ったお店で何か食べた場合はそこも調査対象になってしまうのです。
飲食店や夕食を伴う宿泊施設は食品衛生法に準じた衛生管理をしています。
そのため、「持ち込み」や「持ち帰り」に対して厳しい態度をとるお店や宿も多いのです。
もしも大目に見てもらえているのであれば、衛生面での管理がいい加減なお店・宿、食中毒のリスクの高い事業者という捉え方もできます。本来はそうならないためにもやっぱり規則として守ろうとしているお店の方が圧倒的に多いです。
もちろん、そのお店や宿の常連だったり、親族だったりして、関係性が築けていれば持ち込みを許可してもらえる場合もあるでしょう。
そういった場合でも、お店側にリスクをしょわせているんだ、ということを事業者側がもっともっとお客様に知ってもらう努力をしていかなければならないんじゃないかな~と感じています。
お客様はそういった事情を知らないだけな場合が多いので。
例えば、当館も乳児さんの離乳食などは持ち込み可とさせていただいています。(未開封のものに限ります)
アレルギー等があって持ち込みしないといけない場合もあるかもしれません。そういった場合も、まずは事前にお店側に相談することです。
お店や食事の伴う宿泊施設は持ち込みや持ち帰りに制限がある旨を知っておいてほしいのです。
未開封のものであれば良いのか。例えば、レストランでお子さんに外で買ってきたお菓子を食べさせている方や、旅館や民宿の夕食で飲み物を持ち込みされているお客様もいらっしゃいます。
飲食店だけでなく、旅館や民宿での
夕朝食時も食品衛生の遵守下にあります
規則(食品衛生)の面で言えばそれも本来は不可です。少なくとも黙ってやらないこと。そのお店、宿に持込みしても良いか、その場で食べても良いかと事前の確認をしてから持ち込む、あるいは開封するようにしましょう。
飲食店も宿もルールを守って営業しています。他で購入してきたものを飲食するのはそのお店が守っているルールを無視し、ブランドをも傷つける行為です。
平然と持ち込み品を食べたり飲んでたりして、良識のある別のお客様がそれをみれば
「ここのお店(宿)はルールを知らないお客様がいても、注意しないお店(宿)なんだな」
あるいは
「ちゃんとルールを管理できないお店(宿)なんだな」
と、受け止められてしまうのです。私的には、
喫茶店やレストランでカバンに入っているチョコレートを取り出して食べ始める。
も恥ずべき行為だと思っています。
飲食店の店内にいる時は、そのお店で出される飲食物以外は口にしない。そのお店ルール、マナーに従う事。
悪気なく、無意識のままやってしまっている場合がありますので注意しましょう。
以上、本来事業者側からは言いづらいことなのですが、このお盆、こういったマナーに困っている同業者さんのお話を何件かお聞きしたのであえて書かせて頂きました。
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TODAY’S PHOTO
佐津郵便局にて「おぼんだま」
おぼんだまって、、、
大人にはキツイもん流行らせようとしてるな?(*´ー`*) #おぼんだま pic.twitter.com/gjfSaLggu8? ガク@民宿かどや (@kasumi_kadoya) 2017年8月15日
今、こんなのあるんですねf^^;
民宿かどやプラン一覧はこちら
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香住/佐津/柴山 民宿美味し宿かどや
Tel:0796-38-0113
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