「お盆は海に入っちゃダメ!」という話を聞いたことありませんか?<海水浴雑学>

地域情報

連日の快晴、毎日潜ってますよーーー

ダイビングタンクと海ダイビング用シリンダーと佐津ビーチ♪

おはようございます!民宿美味し宿かどやのガクです。

さて、今日はお盆真っただ中(8月13日~16日)ということで、お盆にまつわるお話をしたいと思います。

私も子供の頃言われた記憶があります。

「お盆に海入ると足を引っ張られる」

「お盆に海水浴をしたらあかん」

お盆は先祖の霊が帰ってくる時期。海を介して帰ってくる、あるいは帰る場所のない霊が海をさまよっているなど、海に入ると霊が足を引っ張る→溺れるので危ない、なんて迷信が昔から言われているようです。

先人の知恵?!お盆以降の海は・・・

お盆を境に秋の気配を感じる方も多いかと思います。海、海中内も例外ではありません。そんな海の変化から生じるリスクを回避するために、子供たちを海に近づけないようにする先人の知恵だったのかもしれません。では、なぜお盆、お盆以降は海に近づいたらダメ、と言われていたのでしょうか。ダイビングインストラクター目線で考えてみると、5つ浮かびました。

(1)台風が日本列島に近づきやすい季節になる

台風は5月、6月ぐらいから発生していますが、日本列島に近づくのは8月中旬ぐらいから。

台風11号進路去年の台風11号は7月にやってきてビックリ!

今の時代はラジオ、テレビ、インターネットと、いくらでも事前に情報を得られますが、昔はいつ台風が来るかなんてわからなかったのではないでしょうか。経験則でお盆ぐらいから警戒が必要、と思われていた可能性があると思います。

(2)土用波の起こりやすくなる

特に日本海は梅雨明けからお盆ぐらいまでベタ凪の日が続きます。

0813佐津ビーチ8月上旬は毎日こんな日!

でも、8月中旬以降に起こりやすいのが土用波と言われる大波。

土用波(どようなみ)とは、晩夏にあたる「夏の土用」の時期に、発生する大波のこと。
夏の土用の時期にこのような波が来ることは、古くから漁師の間などで知られていた。近代気象学の発達に伴い、これは遠洋に存在する台風の影響であることが分かった。
台風に伴って南方で発生した波浪は、うねりとなって周辺海域に伝わる。波頭が丸く波長が長いうねりは、減衰しにくいという特徴をもっており、遠く沖縄にある台風のうねりが約1500km離れた静岡・遠州灘沿岸や千葉・九十九里浜まで伝わることがある。このように長距離伝播したうねりは振幅が小さくなって高さもそれほど高くないが、稀に複数の波が重なって大きな振幅になる場合がある。このような、通常の2~3倍の高さをもつ波は千波に一波程の割合で現れるといわれ、これが沿岸で突然の大波となって襲う。
土用波の最盛期は、現在では海水浴のピークに当たるうえ、大潮とも重なるため、この時期に遠洋に台風がある際には十分な注意が必要である。

Wikipedia「土用波」より

上記は主に太平洋側の海水浴場をイメージして書かれていますが、日本海側の場合、季節による風向きの変化の方が多きかもしれません。以下(3)を引き続きご参照ください。

(3)午後から北風に変わりやすくなる(日本海の場合)

以前以下のブログを書いたことがあります。

関西で夏の海水浴。日本海側と瀬戸内海・太平洋側のどちらを選ぶと良い?

夏の海は太平洋側よりも日本海側の方が美しい。それには理由があります。南風の時期は日本海側、北風の時期は太平洋側の海水がクリアになる傾向があるためです。日本列島は主に5-8月が南風の時期。逆に11-2月が北風の時期です。日本海に関していえば、北風に変わりだす、あるいは北風の日も出てくるのがお盆あたりからです。

佐津海水浴場波打ち際波が出だすとこんな感じ・・・

太平洋側の土用波(あ、もちろん日本海側でも土用波が起こることはあります)で波が高くなる傾向がある以外に、強い北風の発生で波が高くなる傾向があるのが日本海の特徴です。

(4)離岸流(リップカレント)が発生しやすくなる

遠浅の海、岩礁帯の海で発生しやすいのが沖に向かって強い流れを生み出す離岸流(リップカレント)。

海水浴シーズン到来!! 離岸流に注意しましょう!

離岸流※海上保安庁のサイトより

近深の佐津海水浴場では比較的発生しづらい構造とは思いますが、海辺では常に気を付けなければならない現象です。こちらが発生しやすいのが土用波の起こる、日本海ならば北風傾向となり波が高くなるこれからの時期、ということです。

「足を持っていかれる」という迷信にふさわしい現象がまさにこの離岸流かもしれません。

(5)クラゲが発生しやすくなる

近年、クラゲの発生をお盆期間中に見かけることは少なくなりました。どちらかというとお盆明け以降、9月に入ってからが多いのが私の実感です。

アンドンクラゲ注意すべきはアンドンクラゲ
出典homepage2.nifty.comより

波が高くなり、沖にいるクラゲが海岸付近にやってきだしている時期とリンクしているというのもありそうです。

以上、私見ですが思うところを5つほど挙げてみました。単なる迷信と思うなかれ。それなりの根拠はあるのだと思います!

*******************************************************

TODAY’S PHOTO
賑わいの佐津ビーチ♪
賑わいの佐津ビーチさすがにお盆は人が多いです♪

民宿かどやプラン一覧はこちら

Cafe&Bar”MINAMI”
この夏、遊びに来てね♪

*******************************************************

香住/佐津/柴山 民宿美味し宿かどや
Tel:0796-38-0113
↑↑↑
スマートフォンから電話番号を
タップすると直接発信可能です

タイトルとURLをコピーしました