日本海に打ちあがるゴミと地形の関係（今子浦と佐津の浜を比較して）

おはようございます。民宿美味し宿かどやのGakuです。氷点下のお天気、明日ぐらいまで続きそうです。お車運転される方、くれぐれもアイスバーンにご注意くださいね。

さて先日、ご昼食のお客様が列車の時刻まで少し時間があったので送迎ついでに２か所の海をご案内しました。

４月になると海をバックに桜がきれいな魚見台
かどやから徒歩でも行ける場所です♪

１１-１月の繁忙期はなかなかこういったおもてなしはできませんが、２月に入ると平日のお昼は比較的余裕が出てくるのでこういったことも可能な場合があります。

今回はザクッと佐津海水浴場と今子浦海水浴場をご案内したのですが、下記２枚の写真をUPしたところ鋭い指摘が。

今子浦海水浴場（奥に見えるのはかえる島）

佐津浜（かどやより徒歩で行けます♪）

指摘というのは

今子浦、打ち上げられたゴミで汚い！！

ということ。

確かに同じ浜でも佐津の方は比較的きれいで今子浦は汚い。これって何故？

北風が吹く度、浜にゴミがやってくる

時化の日が多く、ほとんど北風の冬の時期は多くのゴミが打ち上げられやすいです。シーズン前に地元の観光関係者がボランティアで片付けるのですが、いたちごっこですぐに汚くなります。では、今子浦に比べて佐津の方がゴミが少ないのはなぜ？佐津の方がこまめに掃除をしているのかというと決してそういうわけではありません。

冬でも比較的きれいな佐津浜

今子浦は海流がダイレクトに入ってくる

一方で、なぜ今子浦はゴミが多いのか。実は地形を見れば一目瞭然です。

海水浴場は真西に面しています！！

日本海って海を見ると全て北に向いているように思いがちですが、今子浦のビーチは真西を向いています。この西向き、というのが曲者。今子浦のすぐ西には香住の中心街があります。つまり、位置的にも海流的にもまちのゴミがダイレクトに入ってくる構造なんです。海外の漂着物も見かけますがあれはごくごく一部、漂着物で圧倒的に多いのは地元の、川上のゴミなのです。

佐津浜も真北向きではない

一方で佐津浜は真北でもなく西向きでもありません。

北東から北北東です！

西側からの海流をブロックしているため、ゴミが流れてきにくいです。また、海水浴で入られたことのある方はお分かりのように遠浅ではなく近深です。このこともゴミを打ち上げにくくしているように思います。ちなみに地図の東側の安木浜はダイレクトに北向きです。佐津海岸全体で見た場合、漂着物は安木の方に流れていきやすい構造です。

山陰海岸はリアス海岸（リアス式海岸）と習った方もあったかと思います。それぞれの浜によって方位が異なります。必ずしも北を向いているわけではありません。最近ではスマートフォンのアプリに方位磁石や地図アプリもありますのでぜひ現地でも確認して下さいね。

今日はジオガイドの時にお話する久しぶりにジオネタのご提供でした＾＾

*******************************************************

TODAY’S PHOTO
朝のセコガニ炊き込みご飯♪
Gakuのインスタグラムより